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インタビュー

【世界さまよい歩き】マテラン登山鉄道に乗って辿り着いたのは…インドの軽井沢!?

2015年07月01日

54eyecatch

ガイドブックなし。スマホの電源オフ。頼りになるのは、自分の好奇心だけ。
そんなノリでかれこれ30カ国以上放浪してきました。だって、誰かの体験の後追いなんてつまらないじゃん。

情報を持たない旅は、自由です。知らないから人に聞けるし、自分の直感に素直になれる。出会いと別れがめまぐるしく、刺激もいっぱい。私はこの旅のスタイルを勝手に「ドラクエ旅」と呼んでいます(ほら、主人公が次の目的地を探るために村中の人に話かけるでしょ?)

今回は、私の中でドラクエ旅度No.1だったインドの登山鉄道を目指した話を、少しだけ。

そうだ、インドの登山鉄道に乗ろう

仕事に忙殺されていたある日、ふと思い立ちました。インドの登山鉄道に乗りたい、と。
インドの山岳鉄道群の代表格としては、ダージリンヒマラヤ鉄道が知られていますが、全部で4つの登山鉄道があります。トイ・トレインとも呼ばれ、おもちゃのような列車が急斜面を駆け上っていく様は、鉄道好きなら誰しもぐっとくるはず。

とりあえず、すぐにインド・ムンバイ行きの航空券をとりました。近くにはマテラン登山鉄道があるらしいので、そこを目指すことに。
しかし、マテラン登山鉄道への行き方がさっぱりわかりません。4つの山岳鉄道のうちもっともマイナーなためか、地球の歩き方にも載ってないし、ネットにも有益な情報がない。
現地に着いてから誰かに聞けばいいやと思い、旅立ちました。

インド人100人に聞いてみた

まずはマテランへの行き方を調べるために観光局を訪ねたものの、辿り着けない。人によって回答が違うので、あっちへ行き、こっちへ行き……。
ようやく観光局で行き方を教えてもらい、次に駅を目指したものの、広すぎてどこで切符を買えるのかわからない。警備員や通行人に声をかけて、道を聞き、乗り方を聞き……。
「お嬢さん、あの電車だよ!」と言われて乗った電車が間違ってて……をエンドレス。

この時点で、マテランへの行き先を調べ始めてから数時間。話しかけたのは100人に達しそうな勢い。
ドラクエだって、こんなに情報を教えてくれない村はないよ!

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(数時間さまよい歩いたチャトラパティ シヴァジー ターミナス駅。世界遺産です)

ようやく気付きました。
親切に教えてくれるのはすごくうれしいのだけど……みんな、適当に言ってるでしょ!
知らないなら、知らないって言ってよ!

ようやく駅から脱出!

何度目かの挑戦で、ムンバイから郊外電車に乗り、「Neral(ネラル)」という駅で乗り換えることが分かりました。正しい電車にさえ乗ってしまえば、もう大丈夫。

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車内はドアが開きっぱなしで開放的。1等車に乗ってしまったので、誰も乗ってこなくて不安に……。
1時間ほどしたら「Neral」に到着です。

DSC_0099

ここでマテラン行きの切符を買います。が、次のマテラン行きの発車まであと3時間近くあることが判明。ムンバイで迷っていた時間が惜しいです。
周りにはマテランを目指すらしき家族連れがいるものの、外国人旅行者は私だけ。この先に本当に観光地があるのだろうかとますます不安になります。

周辺の探検を終え、待つのに飽きてきた頃。遠くからガタンゴトンという音が聞こえてきました。
やっと列車が来たー—!!

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マテラン登山鉄道の登場です。年季の入ったベコベコの車体、小さくて狭すぎる車内、どこから見ても素敵なトイ・トレイン! これに乗るために、日本からはるばるやって来たのです。

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切符もかわいい。

丘陵を駆けのぼる勇姿を目に焼きつける

発車すると、列車は大きなエンジン音を立てて力強く山を駆けのぼっていきます。次第に標高が高くなり、ときには断崖絶壁を通ることも。窓もドアも開いているので、肌に触れる風がとても心地よく感じます。

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それにしても、インド人たちは体を列車の外に出しすぎ。中には手すりにつかまり全身外に飛び出している人も。さすが……としか言いようがありません。「何で外に体出すの?」と聞いてみたら、「涼しいから」だそう。いや、でも崖に落ちそうですけど……。

ようやく到着……って、ここはどこ!?

2時間ほど乗って、終点のマテランに到着。登山鉄道に乗るという私の旅の目的が達成されました。すっかり日も沈み、辺りは真っ暗に。

……あれ、ここはどこ? マテランなんだろうけど、どんな場所かまったくわかりません。

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一緒に列車を降りた人々は、気付けばみな立ち去っていました。とりあえず一人でメインストリートを歩いると、縁日らしきものがちらほら。ゲームをする人も。

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ああ、なるほど、ここはムンバイに住む人々の避暑地なのか、と納得。きっと、日本でいう軽井沢みたいな場所なのだろう、と勝手に推測しました。
ここでようやく列車に外国人旅行者がいなかった理由がわかりました。きっとみんな、朝一の列車で来て、昼過ぎの列車で帰ったに違いない。だってこの街、別に外国人にとって面白味なさそうだもの。
とはいえ、辿り着いたところで楽しむのが「ドラクエ旅」の流儀。その日は適当な店でカレーを食べ、適当な安宿に泊まることに。

インドの軽井沢で、絶景に出会う

翌朝。何もすることがないので、ポニーに乗って散歩しました。

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前日に着いたときは真っ暗でわからなかったのですが、山岳鉄道で登ってきただけあって辺りには絶景が広がっていました。期待してなかっただけに、なかなか感動ものです。早朝の凜とした空気の中、パッカパッカと蹄の音が響きわたります。

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ポニーを降りて周辺を散策していると、観覧車を発見。私も乗りたいなーと思ってよく見ると……。

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真ん中に人がいて足で漕いでました。カゴがめっちゃ揺れてる……。人力観覧車コワすぎ。

観覧車を諦めて辺りをぶらぶらし、もうすることがないのでお昼頃にムンバイに帰ることに。もちろん、帰りもマテラン登山鉄道に乗ります。なんだか名残惜しいです。

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来たときに見た景色を逆戻りし、再び大都市ムンバイへ。帰りの乗車はあっという間でした。
混沌とした街で、次の目的地への行き方を聞き込みします。

目的地に辿り着くまでにだいぶ時間がかかったり、予想外に1泊してしまったり、興味のないポニーに乗ったり。事前に調べておけば回避できただろうけど、それはきっとつまらない。
だって、迷子になるから旅は楽しいのだから!

(text 村上佳代/KWC)

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2017/07/03
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