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インタビュー

利きレゾ

2015年07月01日

利きレゾ

ハイレゾの音は、ホントに素晴らしいのか? CDや圧縮音源の音は、そんなにダメなのか? いったい何がどう違うのか?
音楽好きのみなさんに、実際に聴き比べて、どちらがハイレゾだと思うか答えてもらいました。

    今回使用した音源

The Beatles

  • ハイレゾ=「The Beatles」[USB]FLAC 44.1kHz/24bit
  • CD=「The Beatles Box」
  • より、「Abbey Road」「Let It Be」

    はっぴいえんど

  • ハイレゾ=「はっぴいえんどマスターピース」ハイレゾ音源(ダウンロード)WAV 96kHz/24bit
  • CD=「はっぴいえんどマスターピース」デジタルリマスターCD
  • より、「はっぴいえんど」「風街ろまん」

    小松玲子

  • ハイレゾ=「ラブレター」FLAC 88.2kHz/24bit
  • 圧縮音源=「ラブレター」AAC 44.1kHz/16bit
  • e-onkyo music http://www.e-onkyo.com/

      試聴環境
  • ヘッドフォン:SONY MDR-1ADAC
  • PC:Lenovo ThinkPad X41
  • 再生ソフト:foobar2000
  • 仮説その1:20代男性の耳にはCDのほうが心地いい!?

    [被験者1] Aさん(23歳)
    ガレージロックとファンクが好き。
    「あー、もうダメっすねえ、オレ!」
    32_06
    1 The Beatles「Come Together」
    「こっちのほうが音に奥行きがある気がしたんで、こっちがハイレゾですよね」→ ×

    2 The Beatles「The Long And Winding Road」
    「いや、こっちのほうが深みのある音がしてました」→ ×

    3 はっぴいえんど「風をあつめて」
    「これは、わかりました。ハイレゾっていう音でしたから」→ ×

    4 小松玲子「秘かな水瓶」
    「今度こそ大丈夫です。音が透き通ってました。音の数が多いっていうか、音と音の間に隙間がなくて、びっしり埋まっている感じでした。もう1曲、はっぴいえんど聴いちゃっていいですか?」→ ○

    5 はっぴいえんど「しんしんしん」
    「もう、わかりました。こっちがハイレゾですよね」→ ×
    TOTAL 5戦1勝4敗

    [被験者2]Kさん(29歳)
    好きなアーティストは吉田拓郎とジョージ・ハリスン。
    「やっぱりジョージは裏切らないのよネ」
    32_07
    1 はっぴいえんど「風をあつめて」
    「こっちは圧迫感があるっていうか、ウルサイ感じがしたんで、もう一つのほうがハイレゾじゃないですかね」→ ×

    2 はっぴいえんど「はいからはくち」
    「先に聴いたほうはリラックスできる感じ。あとから聴いたほうは、なんかドキドキして落ち着かない感じ。最初のがハイレゾでしょう!」→ ×

    3 The Beatles「The Long And Winding Road」
    「最初のはよかった。音楽を聴いてる!って感じ。あとのは、集中しないで音楽を聞き流してるときみたいな感じがしました。最初のがハイレゾ」→ ×

    4 The Beatles「Here Comes The Sun」
    「あ、これ、僕がビートルズでいちばん好きな曲です。ジョージ・ハリスンが好きなんですよ、僕。で、この曲は先に聴いたほうが好きですね。まさに陽がさしている感じ。ジョージの声もよく聴こえて奥行きがありました」→ ○

    5 小松玲子「秘かな水瓶」
    「先に聴いたほうが好きです。聴いてて、いい意味でクラクラしました。ちょっとコワイ感じの音で、それがよかった。あとに聴いたのは、なんだかマイルドになっちゃっている気がしたので、初めのがハイレゾじゃないでしょうか」→ ×
    TOTAL 5戦1勝4敗

    仮説その2:実は女性のほうがハイレゾ好きかも?

    [被験者3]Kさん(35歳)
    音楽がなくては生きてはゆけぬ超ミュージックジャンキー。
    「ロックがこんなにキレイな音になっちゃうのね!」
    32_08
    1 The Beatles「The Long And Winding Road」
    「高い音も、ストリングスの音も、ポール・マッカートニーのボーカルも、すべてがクリア。こっちがハイレゾで間違いない!」→ ○

    2 The Beatles「Come Together」
    「最初のは、全体がまとまってダンゴになっていたのでCDかな。あとのほうが、音の分離がよくて、ひとつひとつの音がはっきりしていたので、ハイレゾ。高音の違いがわかりやすいね」→ ×

    3 はっぴいえんど「風をあつめて」
    「先に聴いたほうが、全体にキレイな印象だなあ。特にオルガンの音がよかった。こっちがハイレゾ」→ ×

    4 はっぴいえんど「空いろのくれよん」
    「うーん。正直、違いがわからなかった……」→ ×

    5小松玲子「秘かな水瓶」
    「最初のほうは、高い音が揺れていた。ちょっとヘンな残響音や雑音を感じた。あとのほうは揺らぎがあまりなくて、雑味が少ない。クリアだったので、あとがハイレゾ」→ ○
    TOTAL 5戦2勝3敗


    [被験者4]Hさん(24歳)

    ピアノ、クラリネット、バンドネオンなどの楽器演奏が趣味。
    「クリア! 今まで聴こえていなかった音が聴こえた。そこにあったか、その音!って感じ」
    32_09
    1 The Beatles「Here Comes The Sun」
    「最初のは、ひとつひとつの音がしっかり聴こえました。あとのほうは、まろやか。全体的なまとまりがありました。最初のほうがハイレゾですか?」→ ×

    2 The Beatles「The Long And Winding Road」
    「あとに聴いたほうは、オーケストラの音が包み込むように聴こえてきたので、ハイレゾだと思います。違いがわかりやすかったです」→ ○

    3 はっぴいえんど「風をあつめて」
    「楽器のバランスが全然違いました。初めのほうは、アコースティックギターが繊細に聴こえました。機械的じゃない生の音が、しっかり入っていた感じ。あとのほうは、ベースとオルガンが目立ちました。なので、初めのがハイレゾ」→ ○

    4 はっぴいえんど「空いろのくれよん」
    「初めのがCDの音で、それを聴いたときに『ハイレゾはこういうふうに聴こえるんだろうな』と思った、そのとおりの音が聴こえてきました! CDではオルガンがベースにかき消されていましたが、ハイレゾではちゃんと聴こえました。スティールギターのビブラートというか、音の中にある揺らぎ、うねりがよくわかりました」

    5 小松玲子「秘かな水瓶」
    「先に聴いたのは、もやもやして頭にウワーってくる感じ。あとに聴いたのはクリアで、遠くで鳴っている音がしっかり届いてくる感じなので、これがハイレゾ」→ ○
    TOTAL 5戦4勝1敗

    仮説その3:30代男性の耳は、きっとハイレゾの素晴らしさを聴き取れる!はず……

    [被験者5]Mさん(35歳)
    学生時代はバンドでギターをプレイ。レディオヘッドが好きだった。
    「いやー、まいったなあ……。自信あったんだけど……」
    32_10
    1 The Beatles「Here Comes The Sun」
    「最初のほうが、音に奥行きがあったかな。あとに聴いたほうは、奥行きがない感じ」→ ×

    2 The Beatles「Because」
    「こっちはノイズが多い気がしたんで、もうひとつがハイレゾ?」→ ×

    3 はっぴいえんど「風をあつめて」
    「やばい。わからなくなってきた……。もう1回、最初のビートルズ聴かせて」→ ×

    4 The Beatles「Here Comes The Sun」
    「……」→ ×

    5 小松玲子「秘かな水瓶」
    「初めに聴いたのがいい気がするなあ……」→ ×
    TOTAL 5戦0勝5敗

    [被験者6]Kさん(30歳)
    「クリアで迫力があって、全然音が違う! 特に生楽器の音はナマナマしいほど」
    32_11
    1 The Beatles「Come Together」
    「ドラムのアタック感、余韻を残しながら消えていくベースの音。これがハイレゾでしょうね」→ ○

    2 The Beatles「Two Of Us」
    「アコースティックギターの音がクリア。どの弦を弾いているのか、よくわかります。音の違いが分かりやすい」→ ○

    3 The Beatles「I’ve Got A Feeling」
    「メンバーがいっせいに息を吸って、歌い出す瞬間がリアルに伝わってきます。すぐ目の前に4人が立って歌っているような臨場感! やっぱりハイレゾは違いますね」→ ○

    4 はっぴいえんど「空いろのくれよん」
    「ハイレゾは低音が効いてますね。スティールギターの音に伸びがあり、サイケデリックですらあります」→ ○

    5 はっぴいえんど「しんしんしん」
    「あとのほうがハイレゾで間違いないでしょう。パーカッシブなストロークでリフを刻むアコギ。その低音に伸びがあって、迫力十分。ドラムも音がでかくて、近くで鳴っている感じ」→ ○
    TOTAL 5戦5勝0敗

      結果まとめ

    全問正解者もいれば全問不正解者もいるという結果になりました。同じ音を聴いても、予想以上に印象は人それぞれ異なるのですね。

    今回はDACとアンプを内蔵したヘッドフォンとPCを組み合わせた環境でしたが、出力をスピーカーに替えたり、ハイレゾ対応プレーヤーで再生したりすれば、また違う聴こえ方をするのかもしれません。また、アナログレコードを聴き込んできた世代の人を対象に“利きレゾ”するのも、興味深いです。

    というわけで、次回は40代以上の被験者を対象に、スピーカーを使って“利きレゾ”する予定です。どうぞお楽しみに!

    (text:服部啓一/KWC)

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    2017/07/03
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