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インタビュー

大人になったからこそ見たい! 印象派入門

2015年06月30日

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絵画に興味がある人もそうでない人も、教科書や美術館などで、一度は目にしたことがあるのが印象派の作品。日本でもシニア世代を中心に人気が高く、毎年のように印象派をテーマにした展覧会が開かれています。

風景や人を描いていて、一見わかりやすく見える印象派。
大人になってから絵画に興味を持ったり、スケッチを始めた人でも、入りやすいイメージがあります。
でも、実は詳しいことはよく知らないという人も多いのでは?

そんな大人になってから絵画に親しむようになった人にもわかるように、美術館の学芸員の方に印象派の特徴や、作品の魅力について聞いてきました。
知っているともっと絵画鑑賞が楽しくなる! そんな豆知識をご紹介します。

印象派は、庶民による庶民のための絵画だった!

今回訪れたのは、東京・六本木一丁目にある泉屋博古館分館。現在開催中の特別展「フランス絵画の贈り物 とっておいた名画」で、モネやマネ、ルノワールなど、印象派をはじめとするフランス絵画史上に名を残した画家の作品が多数展示されています。

お話を聞いたのは、分館長の野地耕一郎さん。
そもそも印象派とはなんなのでしょう?

野地さん「1870〜80年代にフランスで起こった芸術運動です。1874年パリでモネやルノワールが独自で開催した展覧会に、出品された『印象、日の出』というモネの作品が名前の由来です」

なるほど。モネの作品名が由来になっていたのですね。
では、その特徴を教えてください。

野地さん「まず、描かれる題材です。印象派以前のフランスの画壇では、歴史画や神話画など重厚感があるテーマの作品が重視されていました。ところが、印象派の画家たちはアトリエから飛び出して、実際に自分たちの目に見えるものを描き始めた。風景や庶民の生活など、それまで描かれることがなかったものを題材にしたことで、当時力を持ち始めたブルジョワジーなどの新しい市民階級からの人気を獲得しました。いわば、『庶民による庶民のための絵画』ですね」

庶民による庶民のための絵画! だからこそ今の私たちが見ても共感しやすい作品なんですね。

では、実際に印象派を代表する画家モネの作品を見ていきましょう。

印象派始まりの地で描かれた記念碑的作品

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クロード・モネ/サン・シメオン農場の道/1864年

実は、こちらは印象派展の始まる10年前に描かれたものだそうです。

野地さん「この作品はモネにとって、記念となる作品でもあります。ちょうど同じ頃、絵の具が改良されて、腸詰め状のものから、現在使われているチューブ状の持ち運びができる形になって、野外制作がしやすくなったんです。モネも仲間たちと一緒に、絵の中央に描かれている三角屋根の農場に集まって、合宿のようなことをしていたんですよ」

なるほど! 印象派が生まれた背景には、絵の具の改良も大きな役割を果たしていたとは、初めて知りました。

夏のパリを描いたさわやかで明るい作品

もう1枚、モネの作品を見てみましょう。

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クロード・モネ/モンソー公園/1876年

野地さん「1876年という、印象派の流行まっただなかに描かれた作品。さきほどの作品よりも、光と影のコントラストが強く描かれていて、全体が明るい印象になっています。題材も、マロニエの花が咲いていて、パラソルをさした女性が立っていて……いかにも夏のパリという感じ。実は、今回展示されているなかでも、私のお気に入りの1枚なんです」

夏のパリを明るい色使いで描いたこの作品。見ているこちらも明るくなれるような絵ですね。

モネのように夏のパリとはいかなくても、みなさんも日本の夏の美しい風景を描いてみたいと思いませんか?
印象派のように描くにはどうしたらいいのか、野地さんに印象派の描き方の特徴を教えてもらいました。

野地さん「印象派の描き方の特徴は、チューブから出した絵の具を混ぜ合わせることなく、そのまま画面に乗せていくことです。『筆触分割』と呼ばれている方法なのですが、こうすることで光をそのまま再現したような明るい作品を描くことができます」

確かに印象派の作品は、明るい色彩で、見ていて心も晴れやかになるものが多い気がします。そうしたところも人気の理由のひとつなのかもしれませんね。

庶民の生活を明るく自由なタッチで描いた印象派。だからこそ、今を生きる私たちにもわかりやすく、根強い人気を持っているのでしょう。
みなさんも、この機会にフランス絵画の歴史に触れてみてはいかがでしょう。

展覧会情報
特別展「住友グループの企業文化力III フランス絵画の贈り物 -とっておいた名画
会場:
泉屋博古館分館(東京都港区六本木1-5-1)
開催期間:
開催中〜8月2日(日)
開館時間:
10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:
月曜日(ただし、7月20日は開館、翌21日休刊)
入館料:
一般800円、大高生500円 ※中学生以下は無料
問い合わせ先:
TEL 03-5777-8600

(text:長島恵理/KWC)

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