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インタビュー

年間約500媒体を受注するクリエイター集団が公開 勝てる、伝わる、クリエイティブ・メソッド

2015年07月01日

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プロのクリエイターの実例をもとに、企画・構成・制作のポイントを解説。目的達成のために、どんな企画を立て、それをどう形にしていくのか? クリエイターはもとより、企業PR・販売促進などに携わる方も必見!

第1回 雰囲気・印象をビジュアル化する

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媒体名:『Roost』Vol.4 (2014年 8/26号)
企画名:「SLEEPING IN NATURE」
出版社:CHINTAI
デザイン:papas factory
撮影:tsukao
スタイリスト:福岡邦子(Kili Office)
ヘアメイク:AKI
モデル:MITSUKO
編集:村上佳代(K-Writer’s Club)

『Roost』は、賃貸生活の需要喚起を目的に、『週刊CHINTAI首都圏版』別冊として発行。各号の共通コンセプトは「暮らしは自由にデザインできる」。自分だけの“room story”をつづるためのヒントとして、街・部屋・人などを題材に、さまざまな角度からすてきなライフスタイルを提案。

Point 1【企画】自然暮らしの心地よさを“眠り”で表現

賃貸生活の需要喚起を目的とする本誌では、“簡単に住み替えが可能”という賃貸生活のアドバンテージをふまえ、一度は体験してみたいと思えるようなテーマ性の強い暮らしを提案しています。今号の特集テーマは「海暮らし、山暮らし」。夏の発行号ということもあり、開放的な自然の中で自分らしい生活を送る人々のライフスタイルをフィーチャーしています。

この特集の始まりにグラビアページを設け、「海暮らし、山暮らし」という特集テーマをより視覚的・印象的に伝えようと考えました。特集本編はライフスタイルの“実例”の紹介であるのに対して、グラビアは読者の想像力をかきたてる“空想の世界”として、かわいい絵本のようなファンタジックな世界観で見せようというのが狙いです。

「海暮らし、山暮らし」の魅力として、真っ先に頭に浮かんだのが“心地よさ”。それをどう表現しようかと思いを巡らせるうちに、“眠り”で表現することを思いつきました。これは、以前たまたま見かけたインドの雑誌のグラビアがヒントになっています。タイトルは、コンセプトをストレートに表したかったので「SLEEPING IN NATURE」に決定。

Point 2【構成】4つの“眠り”のシチュエーションと構図に配慮

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このグラビアでは4ページを使い、海と山で2シーンずつ、女の子が眠っている4つのシーンを見せています。視覚的に“心地よさ”をイメージさせる4つのシチュエーションを設定するとともに、構図的にもバリエーションを持たせているのがポイントです。ラフは企画段階でのアイデアなので、最終的には一部変更した部分もあります。

海と山が舞台になるため、お出かけのイメージが強くならないように気を遣いました。そうなると、“自然を自分の生活空間にする”という、この企画本来の主旨から離れてしまうからです。そのため、あえて自然の中に家具や家電などの撮影小物を配置し、生活空間であることがそれとなく伝わるようにしました。ファンタジックな世界観でまとめれば、浜辺にテレビがあるのはおかしいとか、そういう現実的な粗探しは意味をなさず、読者に「すてきだな」と思ってもらえるかどうかが全てです。カメラマン、スタイリストと相談しながら、どうやってその世界観を作り上げるかに全力を注ぎました。

海のシーン①は「ビーチで至福のお昼寝タイム」。ハンモックに揺られながら、真っ白な浜辺で心地よく眠っているシーンです。リゾート感を出しつつも、自分の生活空間であるかのように見せるための撮影小物を配置。

海のシーン②は「パラソルの下でひと休み」。シーン①がハンモックで“仰向け”に眠っている“引き”の構図であるのに対し、②はテーブルに“うつぶせ”で眠っている“寄り”の構図です。こうした対比の関係により、同じビーチで眠っているシーンでありながら、それぞれが引き立つように。

山のシーン①は「芝生で読書中にうとうと」。ゴロゴロしながら好きなことをしているうちに、いつの間にか眠ってしまう。そんな至福のひとときを表現。

山のシーン②は「食事の準備中にちょっと休憩」。アウトドアの楽しい雰囲気を出しつつも、ファンタジーの世界観を大切に。“本気のキャンプ”のようにならないよう撮影小物を工夫。

Point 3【制作】狙い通りの写真を撮り、意図した世界観を作り上げる

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【撮影関係】
撮影は、自然の写真をやわらかい雰囲気で撮れる女性フォトグラファーに依頼。スタイリングは、この企画が目指しているファンタジックな世界観、レトロな雰囲気を再現できる女性スタイリストに依頼しました。構成の段階からフォトグラファー、スタイリストを交えて打ち合わせをし、ディテールを作り込んでいますので、撮影ラフにも彼女たちのアイデアがふんだんに盛り込まれています。

モデルは、この企画が目指しているファンタジックな世界観、レトロな雰囲気にあう女性モデルに依頼しました。モデルによっては妙に生っぽい雰囲気になりかねないため、この企画ではモデル選びも重要でした。

撮影場所は、砂浜がきれいな場所、近くに緑がある場所という条件で、千葉の九十九里で探しました。ロケハンで九十九里の海岸をいくつか回った結果、砂浜の雰囲気がよかった御宿を海のシーンの撮影場所として決定。山のシーンは、御宿にあるキャンプ場で撮ることにしました。

撮影順は、山のシーン、海のシーンの順です。山のシーンでは木漏れ日を柔らかく撮りたいため、日射しが強くなる前の午前中に撮影を行いました。また、海のシーンでは潮の満ち引きや太陽の位置を考慮して、昼時を避けて夕方前に撮影を行いました。皆さんの協力により、すばらしい写真が撮れたと思います。

【デザイン関係】
誌面デザインでは、この写真を最大限に生かしたいと考えました。デザイナーは写真を生かすのが上手な方なので、企画の主旨を伝えたうえで、レイアウトは基本的にお任せです。

● 1見開き目
右ページでは写真を全面裁ち落としで使い、左ページでは写真の周囲に余白を持たせることで、左右ページにほどよい強弱をつけています。また、左右ページを引きと寄りの対比の構図にしており、互いの写真を引き立てつつ、心地よいリズム感を出しています。

● 2見開き目
左右ページともに写真を天地裁ち落としで大きく使いつつも、ノド側に余白をとっています。左右の写真の色味が近いため、余白なく並べると互いの印象が薄れがちになりますが、余白の効果で双方を引き立たせています。

また、数少ない文字要素であるタイトルや垂らしが、写真の味を損なうことなく、この企画の世界観やストーリー性をさりげなく補ってくれています。おかげで、企画の段階で思い描いていた誌面がうまく形になったと思います。

制作こぼれ話 「キャンプ場で出会ったオペラおじさん」

九十九里のロケハンでキャンプ場のオーナーのおじさんと仲良くなり、周辺をいろいろと案内してもらいました。このおじさんは、キャンプ場にお客さんがいないときには大音量でオペラをかけているそうで、「自然のなかで聴くオペラは最高だ」と得意げに語っていました。まさに、心地よい自然暮らし、自然を自分の生活空間にするという今回のテーマを地で行く方です。

話:村上佳代(K-Writer’s Club)/文:石川実(K-Writer’s Club)

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2017/02/20
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