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インタビュー

NISHIKORI? NO,NISHIKIGOI!

2015年06月30日

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※写真:shin28/PIXTA(ピクスタ)

「SUSHI , TENPURA以外にも世界に誇れる日本の文化はもっとたくさんあるぜ! 俺がもっともっと、世界に向けて発信するんだ!」と、日々豪語している編集者といえば、そう、私、たなかたかしです。

今回私は、以前アメリカに留学していた際、ホームステイ先で親しくなった、友人で親日家のサムが観光で来日するとのことで、彼に協力を依頼。

漫画、和食、相撲が好きなサムをそそのかし、彼がまだ知らないであろう、日本の文化をレクチャーしました。さて“日本好き”を自称するサムに、今回私が教えた、今“ホットな日本文化”とは??

What’s NISHIKIGOI !?

たかし:What is the most famous in japan?
サム:Uh… Manga,Sushi,and Mr.Nishikori!  He is a great tennis player and ranked at number fouth in the world. A lot of foreigner know him.

たかし:It’s true that Manga is great Japanese cluture, Sushi is a pretty delicious food,  Nishikori is such a strong tennis player, but you shoud say at first “Nishikigoi”!!
サム:Nishikigori!?  I said that!  Are you foolish?

たかし:No!  You did’nt say Nishikigoi, but Nishikori.
サム:What’s that? They are so similler that I cannot concern .

たかし:Hahaha. Are you a japanese lover really??
サム:Oh my god. I have to study“Nishikigori”.
たかし:Nishikigori…..hahaha.

錦鯉を知らなかったことで、“日本ラバーズ”としてのプライドが傷ついたサム。そこで早速youtubeで錦鯉を調べてみると、そこには優雅に泳ぐ色とりどりの鯉の姿が……。

世界各国から寄せられたコメント欄は絶賛の嵐。
「What an amazing koi .(なんて素晴らしい鯉なんだ!)」
「That is huge omg.(大きいいいいい!)」
「Maaaaggic Carp!(この美しさはきっと何かのマジックだ)」

実はサムが見たこの動画は、美しい鯉を決める「全日本総合錦鯉品評会」で最高賞を獲得した鯉を撮影したものだったのです!!

自分の知らないところで、これほど外国人に支持を受けている日本文化がある……。

恐れをなしたサムは、錦鯉について勉強すべく、創業90年を誇る「吉田観賞魚店」に出向きました。

これぞジャパニーズ、錦鯉!

対応してくださったのは、吉田観賞魚店の永井敏之さんです!

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(以下、日本語で、永井さんとサムの会話をお楽しみください!)

サム:ハイ! マイフレンドのたかしに聞いたんだけど、「ニシキゴリ」ってなんなんだ? 外国人からも注目されている魚らしいじゃないか!?

永井:ニシキゴリ?(笑) 錦鯉のことだね。簡単に言えば鯉のこと。英語でcarp。その鮮やかな体色や風格ある佇まいで古くから日本人の心を和ませてきた、いわば“和の心”を象徴する観賞魚なんだ。日本のみならず世界でも人気を集めているんだよ。

サム:へええ、なるほどなあ。でもなんだって一体あんなに人気が出ているんだい? 確かに大きくて迫力があって、カッコイイ魚だと思うけど。

永井:今この目の前にいる錦鯉をよく見比べてごらん。

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永井:1つとして同じ柄の鯉はいないことがわかるかい? こういった鯉の持つ鮮やかな柄や体格から、ペットとしてだけではなく芸術作品として多くの愛好家を生んでいるんだ。

サム:た、たしかに。言われてみれば、一見似たようなものもあるけれど、よく見ると違う。どれも美しい柄に見えるけれど、見る際のポイントってあるのかい?

永井:うーん、例えば品評会では、
・模様のバランス
・体系の美しさ
・色の質
などが一般的な価値基準として浸透しているね。

サム:なるほどね。でもさ、考えてみれば品評会っておかしくないかい? 気に入った錦鯉を買って、それをコンテストに出すだけじゃないか。

永井:実はこの錦鯉の色合いや体の大きさっていうのは、飼い主の育て方次第で変わるんだよ。例えば、今ここにいる水槽の錦鯉。小さいだろ?

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この錦鯉をこっちの超巨大な水槽……

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に移動させたら、この錦鯉はどうなると思う?

サム:?? どうなるって、別にどうにもならないよ。水槽を変えただけじゃないか。より優雅に泳いでくれるってのかい? Hahaha!

永井:この鯉は、水槽の大きさに合わせて数年後にはこのくらい(30cm〜50cm)の大きさになるんだよ。

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サム:すげええええええええええ!

永井:ちなみに、柄も、育て方によってよりキレイに見えるようになるんだ。だからみんな、自分が手塩にかけて育てた錦鯉を品評会に出して競い合うんだよ。

サム:なるほど。錦鯉は環境によって変化する生き物なんだね。

永井:そうなんだ。実際の品評会では、外国人が育てている錦鯉もたくさん受賞しているよ。ちなみにこれを見てよ。

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※写真提供:月刊錦鯉
第32回錦鯉全国若鯉品評会大会総合優勝「昭和三色」
イギリス Yeweng Ho

永井:イギリスの人が育てた、錦鯉の中の昭和三色という品種なんだけど、見事な色でしょう? 第32回の品評会で優勝した錦鯉さ。

サム:Wao! すっげえ、模様のつき方が、素人目で見てもクールだよ! もうすでに、一部の外国人を虜にしているんだな。でも頑張って育てても、早く死んでしまう可能性もあるんだろう。ペットを飼うとそこが嫌なんだ。

永井:まあもちろん、別れはいつかやってくるものだからね。20年、30年後には……。

サム:30年!!!???? WHAT!!?? 錦鯉ってそんなに長生きするのか?

永井:子どもの頃からこの観賞魚店に訪れていたお客さんが、大人になって来たときに、「まだあいつ生きてるのか」って驚いていたよ。

サム:すごい! すごすぎるぜ! 飼う! 俺は決めたぜ。一体どれくらい費用がかかるんだ?

永井:そうだね。例えば水槽で飼うとしたら必要なものは、
・水槽(例45cm)
・ろ過機
・砂利、水草(お好み)
これらのセットがだいたい1万円台で売られているよ。あとは一週間に水換えを一回することが重要かな。

サム:なるほど! 案外安いんだね。ちなみに聞いておきたいんだけど、昔の日本の家とかで見られた池を作るとなると、どれくらいかかるものなんだ?

永井:うーん、それは難しいね。もちろん規模にもよるけど、300万円くらいじゃないかなあ。ろ過機が60万円とかするしね。

サム:なるほどね。あとは、日本で飼ったとしても、アメリカに持って帰るとなるといろいろ大変そう。錦鯉って輸出しているのかい?

永井:してるよ。だけど今のところは一般の消費者が例えばうちの商品を海外から買うとなると、言語であったり、輸送手続きでいろいろ障害が多いのが実態だ。その代わり、日本に来た海外の業者を、錦鯉の名産地である新潟や山梨の養鯉に連れていって、好みの鯉を買ってもらうという試みもやっているよ。一回に相当な数を買っていくんだ。

サム:なるほど。てことは、海外でも、日本で見る外来の熱帯魚みたいに決して遠い存在ではないということなんだね。ありがとう。まだまだ奥が深そうな錦鯉の世界だけど、その人気たる要因はなんとなく分かった気がするよ。

永井:それならよかった。そうだ、これを言うの忘れてた。さっき鯉の価値基準を言ったけれど、それにとらわれ過ぎずに、大事なのはあなた自身が本当に気に入ったものを買うべきだと思うよ。それが一番錦鯉を楽しむ秘訣かもね。
サム:ありがとう。よっしゃー、もっと勉強するぞ! 待ってろたかし!!

ここにも、世界に誇れる日本の文化がありました。長い歴史を持ち、世界中からアートとして親しまれている錦鯉。年配の人が趣味にしているイメージが強いですが、最近は若い世代や女性層にも人気を集めているのだそうです。
これからは、公園や池で錦鯉を見たら、少し観察してみてはいかが?
きっとあなたも錦鯉の虜になるはずです。

◎取材協力
吉田観賞魚販売株式会社

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(text: たなかたかし/KWC)

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