日々タス まいにちに、気になる「+」を
>>
食べる
旅する
試す
知る・学ぶ
楽しむ
インタビュー

NO MORE WAR!! 女性必見! “遺産争続”における平和条約締結のすすめ

2015年06月30日

NO MORE WAR!!
女性必見! “遺産争続”における平和条約締結のすすめ

家族・親族の間で争いの火種になりやすい相続。我が家は仲が良いから大丈夫と思っているあなた、油断は禁物です! 相続が原因で取り返しの付かない亀裂が生まれてしまう可能性だって十分あり得ます。前もって知識を学び、準備を進めておくことで、不必要な戦争を回避できるかもしれません。
では、相続が“争続”に発展してしまうケースには、どのようなものが想定されるのでしょうか。実際に争いが勃発する状況を想定し、未然に防ぐための平和条約の結び方を考えてみましょう。

第1話 早くに夫を亡くした真希の場合

登場人物相関図

【決戦前夜】不幸は予告なしに訪れる

交通事故で夫・雄二が他界してからもうすぐ10年。最近は義父・浩司の介護が真希の日課になっていた。子どもを授かることはなかったが、真希が孤独を感じたことは一度もない。浩司が真希に対し、実の娘のように接してくれたためだ。夫を失った悲しみで絶望することなく前向きに生きられたのは、義父のおかげだと、感謝すら感じていた。

雄二と住んでいた家が近かったこともあり、真希は在宅介護中の浩司の家に足繁く通っていた。
「こんにちは。今日は雨ですけど、過ごしやすい気温ですね」
真希は浩司に明るく話しかける。
「いつも本当に申し訳ないね。雄二はもう死んでしまったのに、真希さんにこんなことをさせてしまって」
浩司は献身的に世話をしてくれる真希に感謝していた。
「娘の友紀は全く顔を見せに帰らないし、こんな老い先の短い私の面倒を見てくれるのは真希さんだけです」
「そんな、まだまだお元気じゃないですか」
その言葉はお世辞などではなく、足腰が弱くなってしまい在宅介護中ではあるが、浩司はまだ元気だった。
「本当、友紀よりも真希さんに遺産を相続させたいくらいですよ。妻にはそのように伝えておきますので」
「縁起でもないこと言わないでください。長生きしてくださいね」

しかし、浩司は突然息を引き取ることになる。死因は心筋梗塞。明け方、義母・香織が様子を見に来た時には、すでに息を引き取っていたそうだ。浩司はただ眠っているように見えたが、その体は驚くほど冷たかった。

【開戦】火の手は瞬く間に燃え広がる

それからというもの、香織の態度が一変。「介護が終われば用済み」と言わんばかりに、真希に当たり散らすようになった。
「浩司は遺産をあなたに渡して欲しいなんて話していたけれど、ビタ一文渡す気はありませんから!」
香織の様子が心配で連絡を取っても、そんなことを言われるばかり。
さらに、浩司の介護をしている期間中、一度も顔を見せることがなかった雄二の妹・友紀からは「遺産目当てで近づいた泥棒猫」呼ばわりされる始末。その後も顔を合わせば小言を言われる状態が続き、真希のストレスは溜まる一方だった。

突然死だったこともあり、浩司は遺言を書く前にこの世を去った。そのため浩司の意志は届くことなく、遺産は法定相続人である香織と友紀が受け取ることになった。お金が欲しいわけではなかったが、介護が終わった途端、これまで家族だと思っていた人から手のひらを返されたように扱われたのが何よりも辛かった。雄二の家族とのつながりが断ち切られ、真希の生活も一変。
「私のこれまでの時間はいったいなんだったのだろう……」そんな虚無感が真希を襲う。
もう、何もかもが嫌になった。
真希は屋上へと続く階段を昇っていく。

※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・地名とは一切関係ありません。ただし、このようなことが起こらないとは言い切れませんよね。

【平和的解決法】遺族の笑顔を守るのは、万全の相続対策

どんなに仲の良い友人・家族でも、お金のトラブルが原因で、人間関係が壊れてしまうということがあります。そうならないためにも、お金のことは特に明確にしておきたいもの。事前に平和条約を締結しておくことで、最悪の事態を回避できることもあります。
今回のケースでは、いったいどのような対策があればよかったのでしょう。

【平和条約A】
遺言を作成してもらう

遺言は重要性を理解してはいても、なかなか作成に着手できないもの。「自分にはまだ必要ない」と思わずに、早めに遺言を作成しておきましょう。家族が「遺言を作ってほしい」と伝えると、「縁起でもない」と思う人がいるかもしれませんが、残された人たちが争いを避けるためにも大事なことです。

しかし、そうはいっても「書き方がわからない」「どこかに紛失してしまいそう」といった不安を感じる方も少なくないはず。遺言の作成・保管・執行については、信託銀行や弁護士・司法書士事務所に依頼するのがいいでしょう。滞りない遺言執行によって、亡くなられた方の想いがしっかり遺族に伝わります。

【平和条約B】
元気なうちに保険に入ってもらう

健康上問題がないうちに「自分の資産を誰に残しておきたいか」決められる場合は、保険に入っておくことがオススメです。死亡保険金は受取人を指定できるので、財産を特定の人に残せます。相続でもめやすい「誰がどの程度の金額を受け取るのか」という問題を解決できるので、非常に魅力的です。

また、相続には必要な書類が多く、手続きに時間がかかることもしばしば。葬儀などの急な出費には対応できません。保険なら手続き後1週間程度で現金化されるされるので、大きな出費があっても安心です。

【平和条約C】
養子縁組に入る

真希が養子として家族になると、相続権が与えられます。今回のケースでは配偶者である香織が遺産の1/2、真希と友紀がそれぞれ1/4ずつ受け取れます。実子であるか養子であるかは関係ありません。また、養子に入るといっても「普通養子縁組」であれば、実の親との縁を切る必要はなく養子になることができます。真希を本当の家族として考えていたのであれば、この方法を選ぶ選択肢もあったでしょう。

ほかにも、生前に財産を贈与してもらうなどの手段が考えられます。年間110万円未満であれば贈与税が発生しないため、少しずつ贈与を受けるのもひとつの手かもしれませんね。

ともあれ、一番大事なことは遺族全員が笑顔で暮らしていくことです。遺産を巡って争うのではなく、残された者どうし手を取り合い支え合っていく気持ちを持つことが大切。その気持ちが強ければ、きっと遺産分割でもめることはないでしょう。故人もきっとそれを望んでいるはずです。

【次回第2話】
「家庭内暴力の末に勃発した争続」をご紹介します。ご期待ください。

(text:安川幸利/kwc)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PAGE TOP

KWC NEWS
2017/02/20
小学館「やせるおかず 作りおき」シリーズの公式サイト「やせおか.jp 」がオープンしました。

Works ケイ・ライターズクラブの最新制作実績

全ての実績

制作実績豊富・個性豊かなクリエイターが御社のあらゆる「コンテンツ制作」をお手伝い致します。

お見積のご相談、制作でお困りのことなどありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

KWC(ケイダブリューシー/ケイ・ライターズクラブ)は書籍で、WEBで、コンテンツマーケティングで、
お客様とともにクリエイティブの未来を作る編集プロダクション/総合コンテンツ制作会社です。

〒162-0065 東京都新宿区住吉町1-16 ISEビル
Tel 03-3226-6361(営業担当:平山)/FAX 03-3226-6362/Mail
グループ会社:株式会社shiftkey

Pmark
© K-Writer's Club Co., Ltd.